何となく疲れを感じる時の頻尿は大丈夫?糖尿病の可能性があるかも!
年齢と共にトイレに行く事が、少しずつ増えて頻尿になります。年齢を重ねた事でホルモンの関係や、膀胱の機能の低下から来るものだから仕方がない事でもあります。
しかし、本当にその頻尿は加齢からきているのでしょうか?頻尿の症状は、糖尿病の時にも起こる症状にあるのですよ。喉が渇いて水分を摂取する事で、その水を尿で出す為に頻尿になるのです。
病院では、糖尿病の疑いのある患者さんに問診でおしっこした時にあわ立っている事はない?と聞く時があります。尿を観察する事も大事ですね。今回は、頻尿と糖尿病について調べました。
なぜ糖尿病で頻尿に?尿で糖を出すため頻尿になる!
糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が高い状態(高血糖状態)が続いている時の事を言います。これは、インスリンとの関わりが大きくインスリンの働きが上手くいっていないという事です。
また、糖尿病で問題なのは尿に糖が出るという事ではないのです。血糖値があまりにも高くて尿に糖が多く出てしまうという事なのです。尿で糖を出すには、多くの水が必要になり尿が増え喉が渇き飲むので頻尿になります。
1型糖尿病とは何の事?
膵臓のβ細胞が破壊されて、体内のインスリンの量が大きく不足する事で起こります。子供の時に発症するケースが多く見られます。
2型糖尿病とは何の事?
膵臓から分泌されるインスリンの量が少ない事で起こる時と、インスリンの働きが悪くなる事で発症するケースになります。日本の患者さんに多く見られるタイプで、食生活の変化から小中学生の患者さんも増えています。
妊婦糖尿病とは何の事?
妊娠した事で分かる糖尿病の事で、ホルモンバランスが崩れた事が原因になります。お腹の子に合併症などの影響が出る可能性もあるので、とても注意が必要になります。
他の病気などが原因?
肝臓や膵臓の病気、感染症に免疫の異常などの他の病気が原因になって糖尿病になるケースと、飲んでいる薬が原因になる時もあります。
気がついた時には重症化?分かりづらいのです!
毎日食事の中から摂取された糖分は、小腸でブドウ糖(グルコース)になり肝臓でエネルギー源となるのです。そして、すい臓からインスリンというホルモンが分泌される事でブドウ糖は無駄なく活用され血液中のブドウ糖の量を一定に保ち余った分をグルコーゲンに変えて筋肉や肝臓に蓄えます。
このインスリンが充分に分泌されない時、上手く働かない時がありブドウ糖をエネルギー源に変える事が出来ないと血液に出てしまうのです。
初期症状とはどうなる?
血糖値が高くても皆さんも気にする方は少ないですよね、初めは症状を感じる事がないからなのです。でも高い状態が続くと、下記のような状態が出て来ます。
- 喉が渇く
- 尿の量が増えて頻尿や多尿になる
- 水分を多く飲む
- 疲れやすくなる
- 満腹感がなくなる
- 足がつる、違和感がある、皮膚が乾燥する
- 足の巻爪、タコがある
糖尿病は何が危険なのか?併発される病気です!
糖尿病の治療は、血糖値を下げる事が目標ではなく糖尿病の合併症を防ぐ事が目的になります。主な合併症は、眼の障害に腎障害と神経障害です。
血管障害は、知覚障害や膀胱排尿障害に勃起障害などが起こります。血管障害の影響で下肢の壊疽が出て切断をしなければいけなくなる事もあります。心筋梗塞や、脳梗塞を起したり合併症で命の危険を伴います。
糖尿病性神経障害とは?
合併症の中では、初期の段階で多く見られるのが糖尿病性神経障害です。症状の出方は人によりそれぞれ違いがありますが、手足等の末梢神経の障害が多いです。自律神経の障害が出る事で排尿障害が出るようになります。
糖尿病網膜症とは何?
網膜の毛細血管が、血糖値が高い状態が続く事で損傷するのでその先に栄養や酸素がいかなくなる事で壊死します。悪化すると網膜剥離や、白内障になり失明の可能性もあります。
糖尿病腎症とは何の事?
糖尿病腎症は、進行の状況によって違いがあります。腎症が進行すると尿毒症等を起します。悪化すると、人工透析の必要が出てきます。透析の原因として、糖尿病は多いです。
もしかしたらと感じたら?すぐに病院へ行こう!
今までの説明の内容ですと、悪い事ばかりですが糖尿病になっても適切な治療を受ける事によって血糖値の制御が出来て症状が良くなり怖い合併症にならないようにする事も可能です。
検診での検査値が高い時などは、症状がないから大丈夫まだいいや等と後伸ばしにする事なく早期治療の為に1日も早く億劫がらずに病院へ行き検査を受けて早く治療を始めましょう。
早期発見と早期治療!
糖尿病は、自覚症状が少ないので気がついた時にはかなり進行している事が多い病気ですが早期発見と早期治療をする事で進行を防ぐ事が出来る病気です。
病院での指導プラス?日々の生活の中で出来る事!
糖尿病治療には、薬物療法に食事療法と運動療法が必要です。日々の生活の中で注意出来る事もあります。食事療法は、エネルギーの摂取量を注意して、食後の血糖値上昇を抑える事になります。これは必ず医師の指示の下行いましょう。
運動療法では、少し汗をかくくらいの運動が効果が高いです。簡単に出来る事を、週に3日くらい続ける事が大切です。状況により、運動をしてはいけない時もあるので必ず事前に医師に相談しましょう。
適度な運動と食事を!
糖尿病治療での、食事療法の注意点と運動療法の効果を挙げてみました。
食事療法の注意点
- 自分の摂取エネルギーを守る事
- バランスよく食べる事
- 3食、毎日同じ時間に食べる事
運動療法の効果
- 新陳代謝が良くなる
- 肥満解消に役立てる
- 血管の老化防止になる
まとめ
今回は、頻尿の原因が糖尿病の時についてと症状に合併症について調べました。そして、自分で出来る事の注意点や、運動の効果について調べました。
糖尿病の治療は、面倒に感じる方も多いのですが全ては自分の体の為になる事です。検査などで治療の指示を受けた時や症状で思い当たる事がある時には、1日も早く専門医の受診をして検査を受けて治療を始めましょう。