頻尿を治す方法は?治療法と自宅でできる3つの対策

長い間、頻尿は病気ではないというのが世間一般の認識でした。トイレの回数が増え、膀胱の圧迫感や残尿感に苦しむこともある頻尿ですが、命にかかわる症状ではないため軽視されがちでした。

しかし近年、生活の質を高く保つ大切さをうたう「QOL」(QualityofLife)という考え方が広まってきたことで、日常生活を阻害する頻尿は積極的に治療すべき病気だという認識が醸成されつつあります。

頻尿は治すべき病気であり、治療や対策によってきちんと治すことができます。頻尿を治す際の治療法と、自分でできる3つの対策をについてお話しします。

頻尿の基準は?目安となる回数と症状

一般的に成人の一日の排尿回数の平均は5~6回で、8回を超えるようなら頻尿のおそれがあります。ただし一日の排尿回数には個人差があるため、例えば日常的に8回程度トイレに行く人であれば、頻尿の基準回数はもっと上になります。

頻尿になると、不意に尿意切迫感をおぼえ、トイレに行っても排尿量は少なく残尿感があるという症状に見舞われることが多いです。排尿回数の増加に加え、尿意や排尿の状態が日頃と違うようであれば、頻尿を発症している可能性が高いといえます。

どんな原因で頻尿に?主な4つのきっかけ

頻尿は、主に以下のようなことが原因で発症します。

    <頻尿が起こる主な原因>

  • 特定の病気の罹患
  • 加齢
  • 体の冷え
  • 利尿作用のある飲料の多量摂取

排尿器官は、様々な病気や生活習慣の影響を受けやすい器官です。一つの原因だけでなく、複数の要因が重なって頻尿の症状を発症することもあります。

治療法を知ろう!病気による頻尿の治し方

病気によって頻尿を発症した場合は、以下のような方法で治療や症状の改善を行うことになります。

薬を用いた頻尿治療

前立腺肥大症や過活動膀胱によって頻尿を発症した場合は、まずは薬物療法で治療を行います。薬物療法は、必ず医師の判断に従って正しく実施してください。

過活動膀胱のときには、薬物療法と併せて、排尿器官の機能自体を高める取り組みも行うと効果的です。排尿器官の機能を高める方法については様々ですが、その一つである膀胱訓練について後ほど紹介します。

生活習慣病の根本原因を改善

各種生活習慣病の症状として頻尿が生じるケースは非常に多いです。生活習慣病は、体に悪い生活習慣が長い年数積み重ねられたことによって発病します。病自体を解消するためには、その場しのぎの対処だけではなく、時間をかけて生活習慣の軌道修正をしていく必要があります。

重症の場合は手術も必要に

頻尿は様々な病気がきっかけで発症するため、時には病気の根本原因を排除するために手術などが必要になる場合もあります。手術が必要となると、体にかかる負荷も大きくなってしまいます。どんな病気でも、重症化する前に早期発見に努める意識が大切です。

日々の心がけで簡単に!3つの頻尿対策

頻尿の症状が比較的軽症であれば、日頃の心がけ次第で症状を改善できることがあります。この章では、自宅で簡単にできる3つの対策法を紹介していきます。

体の冷えを防ぐために

体の冷えが原因で生じてしまった頻尿は、体を冷やさない生活習慣を心がけることで改善できます。冷えてしまった体を温めるためには、血流の流れを良くする必要があります。

血行促進には正しい入浴が効果的です。熱すぎない温度で、短すぎず長すぎない適切な時間をかけて、ゆっくり入浴してください。入浴後も体がぽかぽかしている感覚を実感できれば、体はしっかり温まっています。

水分の摂り方を改善

自覚のないところでたくさん水分を摂ってしまっており、自らの多飲によって頻尿の原因を作ってしまっている患者は多くいます。

心当たりがある場合には、摂取した水分の量、排尿回数、排尿量を記録することで、飲みすぎが頻尿をもたらしていないかを自分でも知ることができます。水分過多になっていることが自覚できれば、記録をもとに飲料の摂取の仕方を見直すだけでも効果が出ることがあります。

過活動膀胱に有効なトレーニング

過活動膀胱を罹患してしまった場合、膀胱の容量を増加させる簡単なトレーニングで頻尿の症状を改善することができます。そのトレーニングが、次に紹介する「膀胱訓練」です。

頻尿はこれで解決!過活動膀胱を治す膀胱訓練とは

膀胱訓練は、排尿と排尿の時間を空ける(排尿間隔を延ばす)ことで膀胱の容量自体を増加させるためのトレーニングです。詳しく学んでいきましょう。

膀胱訓練はなぜ効くのか?

頻尿を発症しているときは、突然くる尿意切迫感のために慌ててトイレに走ってしまいがちです。この尿意は、過活動膀胱によって膀胱が過敏になったために生じるものであり、実際に限界まで尿がたまってしまったわけではないのです。少ししか尿がたまっていないのに排泄することを繰り返していると、膀胱の筋肉が正常に収縮しなくなり、尿をためる力がさらに弱まってしまいます。

これを解消するために、膀胱訓練の「少しの尿量でトイレに行ってしまわないためのトレーニング」が効果を発揮します。

膀胱訓練の実践方法

膀胱訓練は、以下のような方法で実践できます。

    <膀胱訓練の手順>

  • 差し迫った尿意を感じたら、肛門括約筋を締め、腹式呼吸をし、トイレに行くのをしばらく我慢する。(トイレのことを考えずに気を逸らすことも効果的です。)
  • 我慢できなくなったらトイレに行く。
  • 尿意を感じてからトイレに行くまでの時間を徐々に延ばしていく。

これだけです。手順としては簡単ですが、初めのうちは尿意を我慢するのはあまり簡単ではありません。無理のない範囲で少しずつ実践し、次第に排尿の間隔を広げていけるようにしましょう。

まとめて復習!頻尿に関わる病気の治療と予防・対策

頻尿の原因は多岐にわたるため、その治し方も一つではありません。今回紹介した頻尿を治す方法は、以下のとおりです。

    <頻尿の治療法と自分でできる対策>

  • 薬物療法
  • 生活習慣病の改善
  • 病気の状況によっては手術も必要
  • 入浴による血行促進
  • 飲料摂取習慣の見直し
  • 膀胱訓練

特に下3つの対策は、日々の努力次第で自分でも簡単にできることです。面倒だから、時間がないから、と避けずに努力を積み重ねれば、つらい頻尿の症状を自分の力で解決できるのです。これらの身近な対策、ぜひ今日から始めてみませんか?

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